内視鏡検査を受けられる方へ

はじめに

内視鏡検査機器の進歩や、検査時使用薬剤投与方法の改善により、以前と比べ内視鏡検査は苦痛がなくなってきていますが、やはりつらく感じたりする方もいます。また初めての検査を受けられる方は不安も強いと思われます。ここでは、少しでも内視鏡検査が快適に受けられるよう、大切なことお伝えいたします。

検査前の注意項目は
十分に理解しましょう

基本的には胃内視鏡(経鼻カメラ・胃カメラ)、大腸内視鏡(大腸カメラ)は消化管の中を検査するものですので、消化物があると検査に支障をきたしてしまいます。検査がスムースに進まず時間がかかるだけでなく、確実な診断ができません。場合によっては病気を見逃してしまう事もあります。せっかくの検査が無駄になってしまいますので、注意事項は必ず守ってください。

「もう少し小さいものでしたら大丈夫です」 院長

検査がとても不安な方には・・・

ハンカチやハンドタオルを握っていると少し不安が和らぐ方もいらっしゃるようですので、内視鏡検査中に持参されるのもよいと思われます。鎮静剤、鎮痛剤を静脈注射しますので少しウトウトながら検査を進めていきます。ほとんどの方が不安を感じることはありません。ただし、鎮静剤、鎮痛剤を使用した場合には自動車・自転車の運転はしないようお願いいたします。

検査時の服装、履物は・・・

内視鏡検査では消化管に空気などを送り、風船のようにして内部を観察しますので、検査中だけでなく、検査後にも若干おなかが張った状態になります。来院の際には体を締め付けるような服装は避けたほうがよいでしょう。 また検査台には靴を脱いで横たわりますので、脱ぎ履きのしやすい靴がおすすめです。検査後はふらつきやすくなりますので、かかとの高い靴は危険です。

「歌舞伎くまどり風のメイクもご遠慮ください」院長

髪型、メイクなどにも注意が必要です

内視鏡検査は左側臥位(左を下に横)になることが多くなります。髪が顔にかかると検査に支障をきたしたり、ご自身の唾液などで汚れることもあります。髪が長い方は、顔にかからないよう髪留めなどをご持参ください。 検査中には患者さんの様態を把握するため生体監視モニターを装着しますが、やはり顔色、唇の色なども重要な手がかりとなります。顔色がわかりづらいメイクや濃い口紅などは避けたほうがよいでしょう。また胃内視鏡(経口・経鼻)では口元・鼻元のメイクが崩れやすくなりますので、お気を付けください。 生体監視モニターは中指もしくは人差し指の爪に装着しますので、一本の指だけでも構いませんので、濃いマニキュアやネイルなどは避けてください。

「大変危険ですので医療機器にはお手を触れぬようお願いいたします」院長

腕時計、アクセサリーについて

腕時計、ブレスレット、ネックレス、大きい指輪などは検査に支障をきたすことから外してもらいご自身での管理をお願いしております(結婚指輪、カレッジリング程度ならば構いません)。万が一、破損・紛失・盗難が発生した場合、大きなトラブルとなる恐れがありますので、高級なものは、なるべくご持参しないようお願い申し上げます。

内視鏡Q&A

Q1

胃内視鏡と大腸内視鏡検査は同じ日に検査できますか?

A1

できます。ただし、腸管内に空気がたまりやすく、迷走神経反射により循環器に負担がかかることもあります。心臓に持病のある方、70歳以上の高齢の方は、別々の日に受けていただくのがおすすめです。

Q2

内視鏡検査後に仕事はできますか?

A2

軽作業は可能です。鎮静剤を使用した場合には、薬効が残り眠気が続くことがありますので、重労働や、危険物取扱業務、精密作業は避けたほうが無難だと思います。またトイレが近くなりますので、屋外での就労は長時間にならないほうが良いでしょう。

Q3

内視鏡検査後に車の運転はできますか?

A3

鎮静剤を使用した場合には、Q&A.2でも触れましたが、薬効が残り眠気が続くことがあります。そのような状態で運転すると道路交通法第66条に抵触しますので、検査後当日の運転はお控えください。 鎮静剤を使用しない場合は、運転可能です。

Q4

内視鏡検査後に宴会は参加できますか?

A4

参加できますが、飲みすぎ食べすぎには注意しましょう。特に内視鏡で組織をとった場合には消化管からの出血が起きやすくなっているため、刺激物、アルコールは禁忌ですので気を付けてください。

Q5

費用はどのくらいかかりますか?

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